第1話:なぜ、このコーナーが始まったのか?
平成17年4月に始まった「こくらdeフリマ」から丸9年が経過しようとしています。この間、試行錯誤しながら現在に至りました。筆者は、まちのカルシウム工房という団体を立ち上げた際、もがき苦しみ、二進も三進もいかない時期が続きました。
そのような時期に「石の上にも3年。これを3回繰り返して、ようやく1人前になれる。」と、筆者の大切な人から言われました。この言葉は、その後の活動すべての共通事項の一つとなり、全ての基本となりました。
つまり、「こくらdeフリマ」が1人前(本当は、まだまだ未熟なのですが)の活動団体として自立可能になったという証かもしれません。それと同時に、新たなフリマの誕生となりました。それが、Jリーグクラブ・ギラヴァンツ北九州さんからの依頼によってスタートした「フリマスタジアム」です。
この新しい取り組み「フリマスタジアム」をやってみて、初心に帰る部分と「こくらdeフリマ」で育まれた歴史によって支えられていた部分への感謝の両面を感じた次第です。
このコーナーを始めるきっかけは、この「フリマスタジアム」が終了して出店者へのヒアリングをしていた時のこと、一人の出店者が「私、初めてフリーマーケットに出店したのですが、出店料程度の売り上げでした。」と寂しげに答えて帰って行ったことです。
その人の出店位置は、決して人通りの悪い位置ではありません。それなのに売れなかったというのです。逆に立地が極端に悪くても、4時間程度の出店時間で売り上げ10万円以上も稼ぎ出した人も数多く(一人二人ではありません)いました。
この両者のどこに売り上げを左右する違いがあるのでしょう。立地による差があると思っていましたが、そうでもありません。商品構成でしょうか?
そこで、このコーナーでは、ささやかですが、気になったこと、気づいたことをまとめていきます。今後の出店者さんの参考になればよいかと思います。