まちのカルシウム工房 について

団体名の由来

地域に住む人々を「カルシウムに、彼らが集まり活動する場を「工房にそれぞれ喩えています。今日の日本が全国的に高齢化社会を迎え、かつて活気に溢れていたまちの多くが人通りのない活力の乏しいものとなりました。その要因の1つとして、地域社会を構成する骨組みが弱くなってきていることが考えられます。

このように衰弱している地域社会を人間の体に喩え、「骨粗しょう症」の状態にあると考えました。この病気を治すためにはカルシウムを摂取し、適度な運動をすることがもっとも有効だといいます。私たちの基本的な考え方は、人間社会における「カルシウム」とは「」であり、生きる「カルシウム」となるべき人材を多く発掘し、次世代を担う人(良質のカルシウム)育てていく必要があるということです。

「まちのカルシウム工房」は、「人」を集める場づくりをすることによって、生きる「カルシウム」となる人々が自分自身の関わる身近な地域社会において適度な運動(活動)をする機会を提供します。
「まちのカルシウム工房」という名前には、地域に住む人々が活動をすることで、まちを骨太にしていきたいという願いが込められています


活動概要

まちのカルシウム工房は、それぞれの地域で関わっている人(市民)・企業・行政との間で、コーディネートを行い、お互いの意思の疎通ができることが地域コミュニティ形成の基本だと考えます。だからこそ、その支援を積極的に行ないます(図1参照)。

その結果として、地域に関わる人(市民)・企業・行政それぞれがお互いに今後の地域社会への思いや気付きを出し合うことができる関係が築けます。そこで私たちは、ここで出てきた様々な意見を集約し、それを市民ニーズとしての形(提言・報告書など)にするお手伝いを行ないます。

さらに、その形を現実なものにするため、市民自らが、率先・積極的に行ないます。そのことによって、地域に関わる人たちが求める地域社会の実現を応援します。

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図1:地域を支える4つの歯車
出典:世古一穂(1997)「市民参加のデザイン」p.144を基に加工修正したものです。


活動構成

まちのカルシウム工房の活動は、主に以下の3つから構成されています。

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● 地域コミュニティー形成支援

市民・企業・行政と協働で地域コミュニティ形成を行い、そのあり方を模索し、具体的な活動に結びつくような研究・実践を行ないます。

● 市民力の育成

地域コミュニティ形成支援を行なう場合、企業や行政は組織で動きますが、市民は組織ではなく個人の集合体です。だからこそ、市民一人一人の能力を高め、市民力の育成を行なわなければなりません。そのための組織づくり、市民による活動計画策定などのサービスを提供します。

● 地域資源活用法の研究・実践

地域には、多くの資源を保有しています。しかし、その多くは有効に活用されないままでいます。その地域資源を活用し、地域の財産にするための研究と実践を行ないます。

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